麺料理をいっそう美味しくいただきたくて。蕎麦猪口の起源・佐賀県伊万里(いまり)の伝統を今に伝える窯元と2色の蕎麦猪口をつくりました。やわらかな風合いの白磁と、藍色の刷毛目が美しい呉須(ごす)。どちらも日常の食卓に溶け込みます。
旬をむかえたトマトやピーマンの色合いは、目が覚めるほど鮮烈。そうめんを洗う流水の音も一年ぶりで、暑い季節が訪れたことを教えてくれます。この時期、落ち込みがちな食欲をしゃんと目覚めさせるのに、しそやみょうがの香りもかかせません。
煮炊きがめんどうな季節ではありますが、水仕事に気持ちよく向き合えるのはうれしいもの。茹でたオクラを氷水でキュッと冷やして、色止めをする心の余裕もでてきます。台所で感じた涼を、さあ今度は食卓へ。しっかりいただいて身体のなかから、爽やかにすこやかにお過ごしください。
ご飯を炊いて、味噌汁をつくる。日々の台所仕事に寄り添う相棒を考えた時、野田琺瑯さんにたどり着きました。
お付き合いは2020年から。塩分・酸に強く、匂い移りしないという琺瑯の特性をいかし、長く使える道具をつくっていただいています。
野田琺瑯
1934年から琺瑯づくり一筋に、琺瑯の良さを世の中に伝え続ける存在です。昭和の頃、カラフル一辺倒だった琺瑯に、白色の「ホワイトシリーズ」を加え、現代の暮らしになじむデザインを提案。その活動により琺瑯は今も広く世代を問わず愛されているのかもしれません。
日々の食卓や台所で使いたいのは、長く使えるもの。
使い続けるうちに手に馴染み、すこしずつ使いやすく、愛着が湧き上がってくるもの。
「茅乃舎ノ道具」は、心が楽しく、大切に愛おしみたくなる品々を揃えております。