茅乃舎のだしを上手に使って
春のお弁当
毎日のお弁当に何かひと工夫。注文を受けてから作る店舗を持たないお弁当屋さん、麻生要一郎さんと春井春乃さんに「茅乃舎」のだしを使った、時短、手間いらずのお弁当を教わります。
毎日食べてもあきない
安心のやさしい味に
ケータリングのお弁当がしみじみおいしいと評判の麻生さん。誰もが知っている「いつものおかず」だからこそ、食べる人がホッとリラックスできるのです。「お弁当の時間こそ、ゆったりとくつろいでいただきたいですから」。お母さんが作ってくれたような心のこもった料理が、麻生さんの真骨頂です。
味の濃いもの薄いもの
彩りよくバランスよく
「お弁当は濃い味にと思いがちですが、だしをきかせれば薄味で十分。でも、牛肉のしぐれ煮や鯖の粕漬けなど、強めの味を添え、引き立て合うよう組み合わせます」と麻生さん。最初に左上の角に卵焼きを置いて、おかずを順次詰め、おかずを押すようにごはんを固定させ、その上にさらにおかずを盛るのが麻生さん流。
お弁当は持ち運ぶもの。
途中で動かないよう、きちっと詰めます
野菜だしでつくる
うずらの卵入りロールキャベツ
メインのひとつは、キャベツ二重巻きで野菜も増量のロールキャベツ
- 作り方
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- 【材料(2個分)】
- 鶏ひき肉100g、パプリカ1/4個、人参1/4本、玉ねぎ1/4個、セロリ1/4本、キャベツの葉4枚、うずらの卵2個、野菜だし2袋、水800ml、黒胡椒少々
- 【作り方】
- ❶ 鶏ひき肉に、みじん切りのパプリカ、人参、玉ねぎ、セロリを合わせてよくもみ込み、冷蔵庫で1~2時間休ませる。
- ❷ キャベツの葉は包みやすいよう湯通しし、冷ましておく。
- ❸ キャベツの葉を1枚広げ、①の半量をのせ、真ん中に茹でたうずらの卵を1個のせて包む。もう1枚のキャベツで二重に包み、楊枝などでとめておく。
- ❹ 鍋に野菜だしと水を入れて火にかけ、沸騰後中火で2~3分煮出し、黒胡椒少々を加えて③を煮る。うずらの卵の黄身が見えるように切る。
茅乃舎だしでつくる
牛肉のしぐれ煮
最強のごはんの友。甘辛味で晩ごはんのおかずにもぴったり。彩りに絹さやを添えて。
- 作り方
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- 【材料】
- 牛肉切り落とし200g、生姜1かけ、酒大2、砂糖大2、茅乃舎だし1袋、水400ml、醤油大2、みりん大1
- 【作り方】
- ❶ 鍋に油(麻生さんはグレープシードオイル使用)少々を熱し、細切りにした生姜を炒める。牛肉を食べやすい大きさに切って加え、軽く焼き目をつける。酒を加えてアルコール分を飛ばし、砂糖(あれば、ざらめ)を加えて混ぜる。
- ❷ 鍋に茅乃舎だしと水を入れて火にかけ、沸騰後、中火で2~3分煮出す。そのうち、150ccを①に加え、煮立ったら醤油とみりんを加えて、汁けがなくなるまで煮る。
朝の忙しい時にこそ
助っ人になる「だし」
「『茅乃舎だし』のラインナップはありがたい助っ人。調味料はほんの少しで味が決まるので、朝の忙しいときや、作りおきおかずにも」と麻生さん。今回の卵焼きは白だしで味に深みを与えました。即席漬けも、塩と茅乃舎だしを袋を破って加え、軽くもんでひと晩おくだけ。冷蔵庫に残っている野菜を活用できます。
茅乃舎白だしでつくる卵焼き
麻生さんの卵焼きは万人好みのちょっと甘口。
- 作り方
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- 【材料】
- 卵4個、A[茅乃舎白だし大1、砂糖大2、水大2、醤油小1]
- 【作り方】
- ❶ 卵を割りほぐし[A]を加えてよく混ぜる。
- ❷ 卵焼き器を熱し、油少々をなじませ、①を何回かに分けて流し入れ、卵焼きを作る。
- ❸ 巻きすで形をととのえ、粗熱がとれたら切り分ける。
彩り、食感、
味のついたごはんの
三拍子が私流
「まぁ、かわいい」「あら、きれい」。歓声が聞こえてきそうなお弁当を作ってくれたのは、おばんざいの居酒屋も営む春井さんです。春の日差しのような彩りが、温かくて爽やかな雰囲気を醸しています。さらに気をつけているのが、食感。「自分が好きな蓮根やゴボウなど、歯ごたえのあるものを必ず添えます」。
彩りを考えつつ、
ぎゅぎゅっと
おかずを詰めていきます
茅乃舎だしでつくる
菜の花のくるみ和え
青菜は小松菜やほうれん草でも。ピーナツでも同様に作れます。
- 作り方
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- 【材料】
- 菜の花1束、A[くるみひとつかみ(25gぐらい)、きび砂糖大1、茅乃舎だし1/2袋]
- 【作り方】
- ❶[A]をフードプロセッサーにかける。少し油が出てきたらOK。
- ❷ 菜の花は塩少々を加えた湯で茹で、冷水にとって色止めする。水けを絞り、食べやすい大きさに切る。
- ❸ ①のくるみ衣で②の菜の花を和える。
- ※ フードプロセッサーがない場合は、すり鉢であたるといい。
季節感を添える
味のついたごはんが必須
お弁当箱を縦に置いたら、まずは混ぜごはんや炊き込みごはんなど、味のついたごはんを詰めていきます。「味のついたごはんは、季節感も感じていただきやすいので」。むかごごはんだったり、さんまと春菊ごはんだったり、鶏ときのこの炊き込みごはんだったり、そのときどきで楽しみながら作ります。
茅乃舎白だしでつくる
桜えびと柚子のごはん
桜えびも柚子もお好きなだけ。味のついたごはんはそれだけで大満足。
- 作り方
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- 【材料】
- 米2合、A[生桜えび20g、茅乃舎白だし大1、みりん大1、油(春井さんは米油使用)小1/2]、柚子の皮
- 【作り方】
- ❶ 鍋または炊飯器に、洗った米と[A]、白だしとみりんの分量を抜いた適量の水を加えて、ごはんを炊く。
- ❷ 炊き上がったら、柚子の皮のせん切りを好みの量加えて混ぜ合わせる。
- ※ 生桜えびが手に入らなければ、干し桜えび8gに。桜えびも柚子もお好みの量で可。
- ※ 柚子の皮に限らず、たとえば、こぶみかんの葉など、お好みで。
毎日のお弁当に
続けられる小さな工夫
お弁当やケータリング担当のスタッフは主婦が多いので、茅乃舎のだしのあれこれは日頃からよく使っているそう。「みんな、楽しみながら活用しています」と春井さん。今回のハンバーグには、野菜だしを入れてコクをプラス。こんな小さな工夫で、毎日のお弁当に「いつもとちょっと違う」味わいが生まれます。
野菜だしでつくる
春キャベツのハンバーグ
野菜嫌いのお子さんにもおすすめ。豚肉に限らず、合いびき肉でも牛肉でも。
- 作り方
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- 【材料】
- 豚ひき肉150g、きび砂糖小1、塩、キャベツの葉2枚、玉ねぎ1/4個、卵1個、ごま油小1、野菜だし1袋
- 【作り方】
- ❶ 豚ひき肉に、きび砂糖と塩ひとつまみを加えて、粘りが出るまでよく混ぜる。
- ❷ キャベツと玉ねぎを粗みじんに切り、塩をふたつまみ加えてもむ。水分が出てきたら捨て、豚ひき肉と混ぜる。
- ❸ 卵、ごま油、野菜だしの袋を破って加え、粘りが出るまでよく混ぜ、2等分して形をととのえる。
- ❹ フライパンに油少々を熱し、③のハンバーグを焼く。蓋をして両面にゆっくり火を通す。
- ※ 好みで山椒や胡椒を加えても。
- ※ 新玉葱だとさらにおいしい。
どちらも、おかずを詰めるのが楽しくなるような春のお弁当。手間いらずの一品だからこそ、品数豊富に作れそうです。日々の献立作りにも役立てましょう。
麻生要一郎さん
建築、飲食、宿業を経て料理家に。本とコーヒーのスタンド〈HADEN BOOKS〉をオープン。近著に『本日もお疲れさまでした』。
春井春乃さん
デザインの仕事を経て、お惣菜居酒屋〈マルサラ飲食店〉店主に。鮮やかな彩りと食感が楽しいケータリング、お弁当には定評あり。