新しい気づき。春のパセリをふんだんに。

2022.3.29

季節のレシピ

これまで当たり前だと思い込んでいた、カチコチの頭をやわらかくほぐして。今こそ、新しい考えや価値観を身に付けて、自分をアップデートさせたい。そんな気分の春です。

まさに春のように、のびやかでやわらかな発想で、いつも私たちに新しい気づきをくれる、料理家の広沢京子さん。

この春に使いたい食材って何ですか?

そうお尋ねしたところ、出てきたのが、なんとパセリでした。

「パセリってどこか添えものって感じで、あまりメインで使うイメージがないかもしれないけど、意外とおいしいんです。さわやかな風味になったり、ほろ苦さやアクも含めていいアクセントになったりもします。特に春は葉っぱもやわらかいので、使いやすくおすすめですよ」

またパセリに多くふくまれるベータカロテンは、抗酸化や体の免疫を活発にする作用などがあると言われ、熱いまなざしを浴びているようです。

ということで、いつも見てくださってるみなさんも、はじめましてのみなさんも。そう、広沢さんといえば、季節ごとに行なっているインスタライブ。この春のテーマは、脇役を主役に変える!パセリをはじめとした、春の食材の活用法。

とっても楽しみです。

“新”とつく野菜どれでも集めて
つくるパセリスープ。

「春は芽吹きの季節。“新”とつく野菜がいっぱいあります。それらと春のパセリを使って、まずは旬づくしのスープを作りますね」

ご登場いただくのは、新キャベツ、新玉ねぎ、新じゃがいもと、野菜界の“新御三家”。

これらに野菜だしのコクとうまみを借りて、さっと煮込んだら、いよいよパセリの出番です。サクサクみじん切りにして「こんなに?」というほど、たっぷり加えます。(たくさん栄養がとれる気がして、なんだか得した気持ち)


「油とともに加熱するとベータカロテンはビタミンAになって吸収率が上がりますし、苦みも抑えられて、食べやすくなるんです」

パセリと春野菜のスープ


[材料](2人分)

新玉ねぎ

1/2個(60g)

新キャベツ

1枚(50g)

新じゃがいも

2個

パセリ

20g

アンチョビ

1枚

400ml

オリーブ油

大さじ1

エキストラバージンオリーブ油

少々

[つくり方]

  1. 新玉ねぎは繊維に対して垂直方向に半分に切り、繊維に沿って薄切りにする。新キャベツは1cm角に、新じゃがいもは1cm四方の薄切りにする。アンチョビは細かく刻む。
  2. パセリは太い茎を取り除き、葉の部分をみじん切りにする。
  3. 鍋にオリーブ油、アンチョビを加え弱火で炒め、①を入れ中火でさっと炒める。
  4. 火を少し弱めて蓋をし、1分蒸し煮にする。蓋を開け、水、野菜だしを加え5分ほど煮る。新じゃがいもに火が通ったら、だしパックを取り出す。
  5. パセリを加え、ひと煮立ちしたら火を止め、味を見て必要であれば塩を少々(分量外)加える。器に盛り、エキストラバージンオリーブ油をかける。

パセリの“苦み”で、新しい自分に。

苦みやエグみがあるゆえ、どこか敬遠されがちなパセリ。でも「春の皿には苦みを盛れ」ということわざがあるように、苦みにはデトックスの作用があると言われています。

その正体である「植物アルカロイド」が代謝を促し、体内にたまった余分な熱や水分を体外に排出する。そう!新しい自分へと脱皮する過程に、体が必要とする成分でもあるのです。


「やっぱり苦みのあるもの、食べたくなりますね。山菜ならふきのとうや菜の花、ハーブならクレソンなどを選びがち。何かとムズムズする時期なので、しゃっきりさせたいのかもしれません。

そういう意味ではパセリも好きな苦みのひとつ。

『あのむしゃっとした口当たりが苦手』いう人も、茎をとってあげるだけで、口当たりが全然違うので」

そこで苦みを生かし、パセリを生のまま使ったレシピを考案いただきました。

万能!パセリバターの作りかた


「ハーブバターの一種ですが、パセリはしっかり苦みもあり経済的なので、たっぷり使えて、活用もいろいろできますよ」


無塩バターをしばらく外に出しておく、またはレンジなどで柔らかくして、袋を破った野菜だし、細かく刻んだパセリを入れて混ぜ合わせます。


ラップに乗せて棒状に包み、冷蔵庫で冷やすとできあがり。「使いたい分だけ、そのまま包丁でラップごと切ると便利です」なるほど!

パセリバター


[材料](つくりやすい分量)

無塩バター

150g

パセリ(太い茎を取り除いたもの)

15g

[つくり方]

  1. バターはボウルに入れ、室温に戻しておく。指で少し押せるくらいに柔らかくなったら、へらなどでよく練りクリーム状にする。
  2. パセリは太い茎の部分は取り除き、細かくみじん切りにする。
  3. 野菜だしを袋を破って加え、パセリを加え混ぜ合わせる。
  4. ラップに乗せて棒状に包み、冷蔵庫で冷やし固める。

※冷蔵庫で4〜5日保存可能ですが、お早めにお召し上がりください


シンプルな使い方は、2〜3cm厚のバゲットにパセリバターを10g乗せて、トースターでこんがり焼く。食べているうち、じわじわとパセリの風味が広がります。「あと、炊きたてのごはん2合にパセリバター20gを加えて、混ぜ合わせたパセリバターライスもおいしいですよね」

福岡県の糸島で暮らす広沢さん。海に近く、新鮮な魚がすぐ手に入るとあって、春の魚介とパセリバターを組み合わせたレシピをご考案いただきました。

ヤリイカとパセリバターのパスタ


[材料](2人分)

スパゲッティ

140g

パセリバター

大さじ 2・1/2(45g)

レモン汁

小さじ1

ヤリイカ(刺身用)

50g

[つくり方]

  1. 鍋に2Lの湯を沸かし、塩を20g(分量外)加え、スパゲッティを加えて表記通りに茹でる。
  2. ボウルにパセリバター、細切りにしたヤリイカを入れる。
  3. 茹で上がったスパゲッティをトングを使って、②のボウルに入れる。
  4. 余熱でバターを溶かしながら手早く混ぜ、レモン汁を加え、和える。


ポイントは鍋からいったんざるに上げず、直接パスタをボウルに入れること。「茹で汁が少し入ってもOKなのと、洗いものも少なくなって、いい方法です」

またイカは刺身用を選ぶことをお忘れなく。パスタの熱で半生になり、レストランの味を、ご家庭でも簡単に味わえます。

「刺身用なのに火を通すなんて……と思うかもしれないけど、うちではよくやりますよ。もともと新鮮ですし、切って骨も抜いてあるので扱いやすいんです」


おっと、このへんで。続きはインスタライブにて、生の声をたっぷりお届けしますから、待っててくださいね。

広沢京子さんに教わる春のパセリ料理|4.9(土)開催

開催日時

2022年4月9日(土) 16:30〜
茅乃舎公式インスタグラム(@kayanoya.official)にて

広沢京子さん

雑誌、書籍、広告におけるレシピ制作・スタイリング、飲食店のプロデュース、生産者と消費者を繋ぐ料理会の企画など、幅広く活躍中。現在は、自然あふれる福岡県糸島市に在住。

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