暑い日は、それだけで体力を使ってしまう。ごはんをつくる気力も、ごはんを食べる気力も湧いてこない。そんなときこそ頼りになるのは、火を通してさっと仕上げる炒めもの。食欲のスイッチが、ふと入るような、香りとうまみのある一皿です。
屋台の雰囲気ただよう、とうもろこしのカレー風炒めもの。まずカレーとだしは相性がよく、さらにカレー粉のスパイスと、とうもろこしの甘さが加わると、ふしぎと食欲が戻ってきます。どちらもお子様が好きな味わいの組み合わせなので、ご家族でも楽しめますし、カレーの風味はビールにもぴったり。
とうもろこしの芯が固くて切りにくいときは、レンジで1〜2分温めてから調理を。あとはかぶりついて、もぐもぐと。夏の夕暮れに似合う一皿です。
とうもろこしと鶏肉のだしカレー炒め
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とうもろこしと鶏肉のだしカレー炒め
[材料](2人分)
[つくり方]
きゅうりは手ごろで、夏はいつも冷蔵庫にいてほしい野菜です。でも毎回生で食べていると、少し飽きてしまうこともありませんか。そんなときは炒めるのがおすすめです。
「きゅうりを炒めるの?」「炒め物に酢?」と意外に思われるかもしれませんが、実はどちらも中華ではよくある組み合わせ。きゅうりと卵の炒め物は、『黄瓜炒蛋』というメニューとして、広く家庭料理として親しまれているんです。
火を通せば酢のツンとした刺激はやわらぎ、さっぱりした後味に、だしのうまみと合わさって、ほどよいコクのある一皿に。炒めすぎると水分が出てしまうので、手早く仕上げるようにしましょう。
きゅうりの酸辣トマたま炒め
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きゅうりの酸辣トマたま炒め
[材料](2人分)
[つくり方]
くたくたに疲れて、ごはんを炊く気力もない日には、焼きうどんが味方です。野菜もお肉も入って、一皿で満たされる黄金メニュー。
ここで使うのは、袋を破った煮干しだし。うまみが濃くて炒め物によく合います。だしのうまみがあるため、ソースは香りづけ程度で十分。パンチのある煮干しの風味は、ウスターソースにも負けません。野菜はキャベツ、人参、玉ねぎといった定番に、夏ならピーマンやパプリカなどを加えても彩りよく仕上がります。疲れていても、食べるとふっと落ち着く味です。
焼きうどん
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焼きうどん
[材料](2人分)
[つくり方]
蒸し暑い日には、南国の味を。タイの屋台料理「ガパオライス」に着想を得た一皿です。ガパオとは、ホーリーバジルを効かせたスパイシーな炒めごはん。にんにく、唐辛子、ナンプラーで調えた味つけは、暑い国・タイで日常的に食べられているもの。
このレシピではプリッとしたイカと甘酸っぱい生パイナップルを合わせ、茅乃舎だしを加えることで、スパイシーかつうまみある炒め物に仕上げました。仕上げにガパオならではの、ちぎった青しそを散らし、清涼感を加えましょう。
夏の昼下がりや、ちょっと疲れた夜にぴったり。冷たく冷やしたレモングラスティーなどといっしょに、いかがでしょうか。
【ガパオ炒め】イカとパイナップルの香り炒め
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【ガパオ炒め】イカとパイナップルの香り炒め
[材料](2人分)
[つくり方]
どの炒めものも、それぞれに食欲のスイッチを押してくれる存在ですが、最後に紹介したいのが、「カリカリ豚と茄子の甘酢炒め」です。夏野菜の代表、茄子。とろりとやわらかく火が入る食感は、炒めものならではのごちそう。カリッと焼いた豚バラとともに、じゅわっと甘酢にひたせば、だしと酸味とうまみがすっと広がって、疲れた体にやさしく届いてきます。
ポイントは強めの中火で手早く炒めること。茄子から余分な水分が出る前に仕上げてくださいね。白いごはんとも、冷たいそうめんにも合いますし、小鉢として出しても主役感のある存在。暑さでへばった身体にも、もうひとつ、余力が湧いてくるかもしれません。
カリカリ豚と茄子の甘酢炒め
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カリカリ豚と茄子の甘酢炒め
[材料](2人分)
[つくり方]
火を使うのはちょっとおっくう。でも、香りとうまみの力を借りれば、意外と一皿、つくれるもの。そんなつくった一皿が、また明日の元気になったりします。
無理はしないで、でもちょっと自分をいたわるためのお役に立てますように。
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炒めものをつくると、キッチンに香ばしい香りがただよい、それだけで少し食欲がわきますよね。何も食べたくない日に試していただきたいです。
編集部