香味野菜が主役!の夏レシピ5選。

生姜にみょうが、青しそ、ねぎなど、料理を引き立てるために添える香味野菜。そう、宿命としてあくまで「サブ」の役回り

……だけどね。

もうひとつ、ステージを上げてあげたくなるのが、夏の季節。「今日は香味野菜が食べたい!」という動機から、献立を考える日があってもいい。

あの爽やかな香り、みずみずしさ、サッパリ、シャッキリ感を味わうためのレシピって、ありますか?

と、レシピ担当の田原にたずねたところ、2000以上ある中から、よりぬいてくれましたよ。ささ、香味野菜が主役にもなりうるレシピを、シャキッとご紹介。

昆布だしが引き立てる
夏野菜のだし素麺


「出汁」ではないほうの「だし」のこと、あなたはご存知ですか?

山形県に伝わる郷土料理で、きゅうりや茄子などの水分が多い夏野菜に、青しそや生姜など、香味野菜を刻んで和えたもの。そこに長芋やオクラなどを入れ、ねばねばさせるのも特徴のひとつ。

今回、それらをすべてまとめあげてくれるのが、昆布だしの存在。とろりとした質感、おだやかなうまみが、さっぱりとした薬味を主役級に引き立ててくれるのです。

ごはんにのっけてももちろんおいしいはず、ですがこのレシピは素麺の具にしてしまおう、というくわだて。食べてみると、わかります。つるつるっとした素麺との、なんと相性のいいことよ。食欲のないときでも、これならするするいけます。いわく「だし」発祥の地である山形県の村山地域は、暑さがとても厳しいことで知られる地。農作業のあいまにさらっといただく夏の定番料理として広まったのも、なるほど、なっとく。

田原

香味野菜といえば、真っ先に思い浮かぶレシピです。生姜と青しそはもっとたっぷりいれてもいいですし、分量も組み合わせもぜひ、お好みで。"ねばねば”があることで全体がまとまるので、長芋かオクラは必ず入れましょう。

夏野菜のだし素麺
詳しいレシピはこちらを押す
夏野菜のだし素麺

[材料](2人前)

素麺

3束

きゅうり

1本

茄子

1/2本

オクラ

4本

長芋

100g

生姜

1片

青しそ

2枚

A

昆布だし(袋を破って)

2袋

醤油

大2

みりん

小2

小1

[つくり方]

  1. 青しそは千切りにする。下茹でしたオクラ、その他の野菜は5mm角に切る。茄子は水にさらして水気を切る。
  2. ボウルに①と【A】を混ぜ合わせる。
  3. 茹でて冷水で締めた素麺に②をかける。

お次も、郷土料理です。

みょうがと青しその冷や汁


農家の人たちが暑い夏をしのぐ即席のかけ汁として、麦飯に生味噌をのせ、水をかけて食べていたことがもとといわれている「冷や汁」。全国各地にあるようですが、知られているのは九州・宮崎でしょう。

ポイントとなるのは、味噌汁より濃いめの汁に仕上げて、冷たくしていただくこと。また魚の身をほぐして入れたり、すり鉢ですった白ごまを加えたりといった独特の食感も特徴ですが、それをうまく表現しているのが、煮干しだしの袋を破って入れること。だし粉の舌に残る感覚は、味噌汁とは違って、まさに冷や汁的!と、膝を打ったのでした。

そしてもうひとつの大切なかなめが、香味野菜ならではの歯応え。これを出すためには、できるだけシャキシャキッとさせる必要があるわけですが、ここでそのための、青しその保存のコツを伝授いたしましょう。

田原さん、お願いします!

田原

いつも頭を悩ませる青しその保存ですが、この方法がおすすめです。瓶にすこし水を入れ、青しそを立てた状態で冷蔵保存しましょう。茎を蓋側にしておくと、取り出しやすく便利です。茎部分から水を吸うのでみずみずしいまま長持ちしますよ。

みょうがと青しその冷や汁
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みょうがと青しその冷や汁

[材料](2人前)

みょうが

1本

青しそ

2枚

きゅうり

1/2本

豆腐

1/4丁

A

煮干しだし(袋を破って)

1袋

400ml

味噌

大4

[つくり方]

  1. 鍋に【A】を入れて火にかけ、沸騰後、弱火にして味噌を溶き入れ、火を止めて冷ます。
  2. みょうが、きゅうりは薄切りに、青しそは手でちぎる。豆腐は1cm角に切る。
  3. ①に②を入れて器に盛り、お好みで氷を入れる。

夏ならではの、旬の食材です。

ふたつの香ばしさがせめぎあう
焼きとうもろこし香味野菜の御飯のせ


とうもろこしと香味野菜、まさにW主演とも言いたくなるこのレシピ。なぜなら、とうもろこしの「ほんのり甘い香り」、青しそや生姜の「しゃっきり辛い香り」、それぞれ正反対の性格を持つ香ばしさが、おたがいしのぎを削りつつも手を取り合い、華やかに昇華しているのです。

夏をほおばっている!そんな気分になるのでした。

ちなみにとうもろこしの香ばしさの秘訣は、こちら。

網、もしくはオーブントースターなどで焦げ目をつけること。なぜそうするほうがよいのでしょうか?田原に教えていただきましょう。

田原

とうもろこしを「蒸す」おいしさと「焼く」おいしさ、どちらも味わっちゃおうという欲ばりな気持ちから生まれました。まず蒸して、甘みとみずみずしさを逃さず閉じ込めて。次に焼いて、表面に香ばしさをまとわせて。中が甘く外が香ばしい、最強とうもろこしのできあがり!香味野菜と合わせると、お箸がとまりません。

焼きとうもろこし香味野菜の御飯のせ
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焼きとうもろこし香味野菜の御飯のせ

[材料](2人前)

ごはん

茶碗2杯分

とうもろこし

1本

A

茅乃舎だし(袋を破って)

1袋

青しそ(みじん切り)

4枚

生姜(みじん切り)

1片

[つくり方]

  1. とうもろこしは皮とひげを取り、水洗いする。水気を含ませたままラップに包み、600Wの電子レンジで約2分加熱する。
  2. ①を魚焼きグリルまたはトースターで香ばしく焼き、包丁で削るように粒を切り落とす。
  3. ボウルに②、【A】を入れて、混ぜ合わせる。
  4. 器にごはんを盛り、③をかける。

お次は潔く、青しそ「だけ」のごはんです。

だし醤油漬けにして
青しそのおむすび


これまでは、夏野菜の力も借りながら存在感を発揮してきた香味野菜、ですがこちらはずばり、青しそのみで勝負。ひみつは、醤油漬けにすること。


醤油とみりん、袋を破った茅乃舎だしを加えたタレに漬けて10分以上、できれば30分ほど。これだけで、もうごちそうです。染みた醤油とだしのコク、青しそのフレッシュな香りがあいまって、広がって、ごはんがすすむわ、すすむわ。

ただ、それだけでないのです。サラダの具にしたり、素麺に入れたり、パスタにしたり、はたまたゆで卵を包んでお弁当のおかずにしたり。和洋問わず、あれやこれやと応用できます。

いっそまとめ買いして、たっぷりつくっておくのも手。スーパーで特売していたら、チャンスですよ。

田原

わたしは巻き寿司にも入れます。醤油と青しそ、お魚の刺身と相性がいいんです。巻き寿司って、お醤油につけるとくずれやすいですが、これを入れれば、醤油につけなくてもよくなります。手巻き寿司の具にもおすすめです。

青しそのおむすび
詳しいレシピはこちらを押す
青しそのおむすび

[材料](2〜3人前)

ごはん

適量

青しそ

30枚以上

A

茅乃舎だし(袋を破って)

1袋

醤油

100ml

みりん

大1

[つくり方]

  1. 青しそは洗い、ペーパータオルでしっかり水気をとる。
  2. ボウルに【A】を入れ、混ぜ合わせる。
  3. 青しそに、②をかけ、10分以上置いて味をなじませる(30分くらい浸すとよく味が染みます)。
  4. ③をザルにおいて汁気を程よく落とし、おむすびを握って巻く。

そうだ、そうだ。青しその醤油漬けは、冷奴にも合うんです。
冷奴といえば、こちらも。

香味野菜好きには夢の競演!?
薬味たっぷり冷奴


これまでのレシピより、さらに茅乃舎だしと香味野菜のベストマッチ感をしかと証明してくれるのが、こちら。

青ねぎ、青しそ、みょうが、生姜という「薬味オールスターズ」を、ふんだんにそろえましょう。すべてを取り持ってくれるのはごま油、そして少しの醤油です。

冷奴に「添える」なんて上品なことを言わず、ここは遠慮なく、たっぷりのせましょう。口に入れたとたん、いろんな香味野菜のおいしさがはじけ、茅乃舎だしのうまみも健在で、うれしくなります。ビールの「あて」としてもベスト。

ふぅ、幸せです。

田原

絶対においしい王道の組み合わせですよね。豆腐は絹ごし、木綿、どちらでもお好みで。薬味を使う量は少なめですから、「あ、冷蔵庫に薬味が余っているな」と思ったら、お豆腐だけ買って帰れば作れてしまいます。こういうレシピを知っていると「ちょっと余る」ことが怖くなくなるように思います。

薬味たっぷり冷奴
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薬味たっぷり冷奴

[材料](2人前)

豆腐

1丁

A

茅乃舎だし(袋を破って)

1袋

醤油

小1

ごま油

大1

青ねぎ

2本

みょうが

1本

青しそ

3枚

生姜

1/2片

[つくり方]

  1. 青ねぎ、みょうがは薄い輪切り、青しそは縦半分に切ってから千切り、生姜は千切りにする。
  2. ①と【A】を絡める。
  3. 豆腐は8等分に切り、②をのせる。

こうしていろんな料理を食べていくうち、どんどん香味野菜が好きになってきました。

身も心もシャン、と立たせてくれて、夏の暮らしを支えてくれる。香味野菜さえあれば、うんざりするほどの暑さも、乗り越えられそう。そんな気さえします。

“推し”と言っても、いいかもしれません。

昆布だしのご購入はこちら
https://www.kubara.jp/kayanoya/all_dashi/konbudashi/

煮干しだしのご購入はこちら
https://www.kubara.jp/kayanoya/all_dashi/niboshidashi/

茅乃舎だしのご購入はこちら
https://www.kubara.jp/kayanoya/dashi/

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