干支小付の辰が、わが家の食卓の思い出を繋ぐ

2023.11.13

商品・道具

折々の会のポイント交換の“年末限定品”として、2024年の干支をモチーフとした『干支小付 辰』が登場。交換のお申し込みは2023年11月13日から可能です。

手がけたのは中村人形四代目の人形師・中村弘峰さん


茅乃舎がうまれた福岡の地で、江戸時代初期から原型が作られてきた博多人形。江戸時代後期には全国にその人気が広まり、明治時代になるとパリ万国博覧会へ出品。話題となり、その後、輸出されるほどの人気になりました。

今回、干支小付をつくってくださった中村弘峰(ひろみね)さんが四代目を務める中村人形も博多人形を源流にもつ工房です。初代が人形づくりの修行を始めたのは明治時代。大正、昭和、平成、令和と歴史を紡いできました。

人形とはひとの祈りをかたちにしたもの

そもそも人形とは、なんでしょう? そんな問いかけに弘峰さんは「人の祈りをかたちにしたもの、ではないでしょうか」と答えてくださいました。

我が子が元気に育ってほしい。家族みんな晴れやかに活躍してほしい。日々の幸せがこのまま続いてほしい。時代は変われど人々の心のなかにある普遍的な祈りがかたちになったもの。ひな人形や五月人形も祈りが込められた人形なのです。

「私自身も父になってから、祈りの意味合いをより深く、実感できるようになりました」と弘峰さん。中村人形のギャラリー「傀藝堂(かいげいどう)」には、息子さんのためにつくった人形も飾られています。発想を得たのは、今、人々から憧れを集め、生命力の強さの象徴でもあるアスリート。それが「現代の桃太郎」だと考えました。

作品で表現されたように弘峰さんは、アーティストとしての新しい感覚と、古くから受け継いだ確かな技術をあわせ持っています。ですから、世代を問わずに人々を惹きつけ、この眼で見たい、できることなら手に入れたいと思えるパワーを携えた人形をつくることができるのでしょう。

人形という文化を繋ぐためにできること

一方で弘峰さんのような人形師は現代の日本に数えるほどしかいないというのもまた事実で、人形のこれからを案じる一面もあります。

そこで弘峰さんは、新しい作風の人形を世に出して新鮮な魅力を伝えながら、博物館などに収蔵されている古い人形の修繕や保全にも取り組まれています。「人形という文化をこれからに残していきたい」。そんな思いも受け止められました。

茅乃舎の招き猫が引き寄せたご縁

今回、弘峰さんが干支小付の制作を引き受けてくださったきっかけは、茅乃舎と中村人形の間で続いてきた交流にあります。弘峰さんのお父様、中村人形三代目の中村信喬(しんきょう)さんと茅乃舎にはもともとおつきあいがあり、信喬さん作の招き猫が置かれた店舗もあります。

干支小付の制作に至るまで、弘峰さんと茅乃舎の間では何回もの打ち合わせがなされました。

人形師が考案する食卓の道具なので、より立体感が強い楊枝差しはどうだろう、どんぶりの縁に引っ掛ける小さな人形がいいのではないかと、にぎやかな意見交換があったとのこと。そのなかで一貫して弘峰さんは、おめでたい席に似合う干支をモチーフに考えていました。

2024年の思い出が重なり浮かぶ、干支小付け

最終的に選ばれた小付とは、小鉢より小さい器のことです。珍味や香の物、酒の肴などを盛り付けます。お正月の晴れの席にぴったりですし、鍋料理の薬味入れとしても重宝します。

年末年始の後も、日常的に辰の干支小付を愛用してもらえたらと弘峰さん。「2024年の思い出がこの小さな器の上に重なり、つもり、手に取り眺める度においしく楽しいひと時を蘇らせてくれるはず。干支小付がタイムカプセルのような存在になってくれたなら。そんな願いも込めています」。

伝統工芸品の産地と手をつなぎ、新たなものづくりへ

干支小付の制作にあたり、アイデアを練り、デザインスケッチを描き、立体に起こし、素焼きの干支小付を焼くまでを、弘峰さんと中村人形のみなさんが担っています。素焼きの干支小付は、磁器の一大産地である佐賀・伊万里に運ばれ、釉薬を施された後、高温で再度焼き上げ、完成させました。

こっくりした水色の青白磁を選んだのは、辰と水は相性が良いから。彫り込み部分に釉薬が溜まり、どこか愛嬌のある辰の表情を際立たせています。

今回の干支小付制作で、食卓の道具づくりに携わった弘峰さんは「今後、醤油差しや調味料入れに干支や動物のモチーフを取り入れて、立体的な道具をつくってみたいという気持ちが芽生えました」。また佐賀県の伊万里焼といった、人形と同じ伝統工芸品の産地と手を携えての製作に、新たな可能性を感じられたそうです。

人形、そして伝統工芸品を新しく・楽しく・格好良く伝えることで、この先の世界を広げていく、中村弘峰さんとまたものづくりができることを願っています。

干支小付 辰 【限定1000個】

交換ポイント数:800P
予約受付期間:2023年11月13日(月)〜30日(木)

ご予約・お受け取り方法

■ネットにてご予約
11/13(月)17:00頃より受付開始を予定しております。
下記リンクよりお申し込みください。
https://www.kubara.jp/point/point_koukan/

<お受け取り>
ご予約時にご指定いただいたお届け先に、12月中旬以降、準備が整い次第発送いたします。
送料はお客様ご負担となりますが、ポイント交換品以外の商品も一緒にお買い求めいただけます。

■電話にてご予約
電話番号:0120-84-4000
受付時間:8:00-20:00(年始除く)

<お受け取り>
ご予約時にご指定いただいたお届け先に、12月中旬以降、準備が整い次第発送いたします。
送料はお客様ご負担となりますが、ポイント交換品以外の商品も一緒にお買い求めいただけます。

■店頭にてご予約
店頭にございます干支小付のご注文カードをレジまでお持ちいただくか、スタッフにお声掛けください。

<お受け取り>
ご予約いただいた店舗にて、以下の期間にお受け取りください。
店頭受取期間:2023年12月19日(火)〜2024年1月31日(水)

色違いの干支小付が入った、「めでた箱」もご用意しました。

新年のお祝いと、ご愛顧いただいている皆さまへ感謝の気持ちを込めて、12月1日より発売する「めでた箱」。

その中には今回ご紹介の干支小付の色違いとなる、青磁の干支小付が入っています。

灰色味がかった色合いが新鮮な青磁の干支小付。干支のをモチーフにしながら、どこか欧州の器のような表情も浮かび、小さくも惹きつけられる魅力に満ちています。おいしい時間を飾るのはもちろんのこと、インテリアとしても愛用できそうです。

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折々の会とは

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