「お粥」と聞くと、体調が悪い時やダイエット中に食べるイメージが強いかもしれません。確かに胃腸に負担をかけず、体を温め、水分と栄養を補給でき、さらに少しの量でもお腹が満たされるのでとてもヘルシーです。
今では“体を気遣う時の食事”とされることが多いですが、お粥は日常食のひとつとして鎌倉時代の禅僧も注目していたことをご存知ですか?
禅の世界では「粥」は身近なもの。主食として毎日食べるというお寺もあります。道元禅師の「粥有十利(しゅうゆうじり)」によると、「気力を増す」「食べすぎとならず、体が安楽」など10の体に良いことがあるとされています。お粥は古くから修行僧が体を調えるために重んじていた食習慣だったのですね。
日本に伝わる昔ながらのお粥の作り方は、全粥で米1:水5、汁物に近い三分粥なら米1:水20の割合で炊くのが基本です。
炊く前に30分ほど米を浸水させ、30〜40分かけてコトコトと火にかけます。味付けはお好みで塩を少々。
米の甘みを感じるシンプルな粥は、身体に染み入る滋味あふれる味わいです。
体に優しい粥を毎日の食卓へ。まずは3食のうち、1食のごはんを粥に変えることから始めてみませんか?
けれど、1食のために時間をかけられない。薄味で毎日食べるには飽きてしまいそう。そんな声があるのも頷けます。
そこで、粥習慣を無理なくスタートさせるための「だし粥」の出番です。
茅乃舎の「だし粥」はその名の通り、だしを使ったお粥です。素材ひとつひとつを厳選するからこそ、シンプルな美味しさに仕上げました。
味の決め手となるだしは、本枯れ節に鮪節、焼きあご、利尻昆布を加えた「極みだし」。さらに熊本県天草灘産の塩でほんのり味付け。茅乃舎ならではの、澄んだ旨味のお粥ができました。
ベースとなるのは九州の米と水。佐賀県産の特別栽培米「夢しずく」を、福岡県の天然水で炊き上げています。
余計なものが入っていないため、要冷蔵のレトルトパウチ仕様でお届けします。
「だし粥」はお湯またはレンジで温めるだけで完成。ですが、ゆっくりよく噛んで食べるためにも、お粥のお供を添えましょう。味わいを変えれば飽きずに粥習慣を楽しめます。梅干しや漬物など定番のものから、クルミやパクチーなどちょっと珍しいものまで。
お粥をゆっくり味わう、2週間分の組み合わせをご紹介します。